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特集

有限会社とびっちょ

藤沢の特産品といえば誰もが思い浮かべる相模湾の恵みの筆頭格“しらす”を食べなきゃ始まらない鮮度抜群の生しらすから創作メニューまで湘南江の島を“食べる”ならココだべ！

朝獲れ生しらすを知らずしてしらすは語れない！

藤沢市が面する相模湾は豊かな漁場としても有名です。なかでもしらすは海の恵みを凝縮したまさに“湘南の味”とも言えます。しらす問屋とびっちょは2002年にオープンしたしらす専門店。レストランのほか、お土産品なども多数取りそろえているほか、しらすを使った創作メニューの開発にも熱心に取り組んでいます。江の島弁天橋から続く大通り沿いの本店のほか、江島神社に続く参道にある江の島弁財天仲見世通り店、パスタやピザなどの洋食メニューも提供するcafeとびっちょヨットハーバー店と、島内だけで３カ所もの店舗で観光客を出迎えてくれます。ベテランスタッフ、砂川さんは「やはり生しらすを食べたい方にお越しいただくことが多いです」と爽やかな笑顔を見せてくれます。それだけに生しらすへのこだわりは強く「生で提供するのは当然朝獲れのものです。釜揚げも契約工場で品質にこだわって生産しています」と胸を張ります。海が荒れた時は漁ができないので生しらすを食べることは難しいですし、湘南のしらすは毎年１月１日から３月10日までは禁漁期間にあたるので年明けから春先までも生しらすは食べられません。禁漁明けの春しらすと、暑い夏を超えた秋しらすとでは味わいに微妙な違いがでるなど、１年を通してさまざまな味わいを見せてくれる奥深い名産品なのです。

食を通して“江の島の思い出”になりたい

一番の人気メニューは「しらす丼御膳」。釜揚げしらす丼（入荷時は生しらすに変更可能）にしらすのかき揚げ、しらすの茶碗蒸しに、しらす加工品の小皿もつく、しらす尽くしの一品です。とき卵に海鮮ポン酢をたらして、かけて食べるのがとびっちょ流。さらにサイドメニューにはしらすコロッケやしらす豆腐、なんとしらすアイスやしらすビールまで用意されています。「昔はしらすは副菜のひとつでした。でもそれを主役にしたかったんです」。名脇役から主役へ、文句なしにスポットライトを浴びるまでになりました。「私たちは江の島観光の思い出に“おいしかった思い出”も一緒に持ち帰ってほしいと常に考えています」と力を込めます。「昼間は海に行って、うちでしらすを食べて、夕方には展望台から夕日や富士山を見てもらうなんてどうでしょうか」と江の島観光プランも教えてくれました。「江の島は観光地としての魅力度が高い。地元の人も団結して、この場所をもっともっとよくしていこうという意欲にあふれています」と砂川さん。「実は、うちの女将さんは生まれも育ちも江の島という生粋の江の島っ子。はり島への愛情は人一倍強いと思いますし、そうした地元に根付いた営業をしていくことはとても大事だと思っています」ぜひ島を訪れて、江の島の表情に触れてみてはどうでしょうか。